闇詠ノ日記
人もすなる日記(にき)なるものを闇詠乃もしてみんとてすなり。
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追加情報
より細かいテクニックをまとめはじめてます(4回か5回くらいになる予定)。(08/5/11)
VOCALOID2 実践調声ガイド 鏡音リン・レンの調整に関する情報は、ボカロ互助会wikiにメモとしてまとめ中です。 ミクとはだいぶ違ってる部分があるので、そちらも一読を。(08/1/5) http://www29.atwiki.jp/vocalo-gojokai/pages/105.html PR
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1.下準備(「初音ミク」教育計画)
VOCALOID2「初音ミク」教育計画(初等編)
DTMなんてやったことないけど、つい買ってしまったミクたん。音痴で電波でロボな歌声にガッカリしてたりしませんか? そんなあなたのためのミクたん教育計画です。全8回に渡る手順は実際に闇詠乃がデータを作る際のものです。ですからこの程度やこのくらいには歌うようになりますよ。 そんなミクたん教育計画、第1回は「下準備」です。 1.下準備 ・メロディを入力する(別途シーケンサで打ってMIDIファイルを読み込ませると楽) ・歌詞を入力する(ノートを選んで流し込みすると楽) ・デフォルト歌唱スタイルをベンドの長さ4-8%、アクセント0-5%、ポルタメントは無しにして、トラック全体に設定する ・ベロシティ(子音の強さ)を弱め(20~40ぐらい)で一定の値に設定する ・ダイナミクスを80程度で一定の値に設定する ここまでは上手く歌えてるかどうか気にせず設定しましょう。 各設定について簡単に紹介しておきます。 [ベンドの深さについて] ベンドの深さを大きくすると音程(ピッチ)の揺らぎが大きくなり、人間っぽいけどちょっぽり音痴になります。逆に小さくすると音程は安定しますがのっぺりした感じになります。 後で一音づつ変更することもできるので、どちらかといえば小さめに設定した方が無難でしょう。闇詠乃は4%にしています。 [アクセントについて] アクセントを強くすると、そのノートにアクセントをつけて歌ってくれます。音量が大きくなり、発音も強くなるようです。 これをマメに一音づつ設定するとかなり人間っぽくなるのですが、デフォルトの歌唱スタイルをトラック全体に設定するとチマチマ直したアクセントが全部吹っ飛びますので、作業的には最後の方でやるといいです。 これも小さめの数値の方がよいと思います。闇詠乃は0%にしていますが、ポップス/ロックなどは10%程度でもいいかも。 [ポルタメントの付加について] 音程差がある音をなめらかに繋ぐのがポルタメントです。音程が上昇する上行形と、下降する下行形があります。 ちょっとわかりにくいのですが、ポルタメントを設定したノートの前のノートが変化します。ただし、ある程度の長さのあるノートにしかかからないようです。 音程が大きく離れている場合は、かなり強烈な音程と音量の変化が生じますから指定しない方が無難です。音痴になります(だがそれがイイという話も…なくはない)。 つづく。 |
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2.ボリュームの調整(その1)(「初音ミク」教育計画)
VOCALOID2「初音ミク」教育計画(初等編)
DTMなんてやったことないけど、つい買ってしまったミクたん。音痴で電波でロボな歌声にガッカリしてたりしませんか? そんなあなたのためのミクたん教育計画、第2回は「ボリュームの調整(その1)」です。 2.ボリュームの調整(その1) 一度通して聴いてみて、ボリュームに不自然なところがないか確認します。 短いノートが多い場合、音が十分立ち上がる前に次の音に移ってしまうため小さめの音になり,たまに出てくる長いノートはしっかり音が立ち上がるので大きな音になります。これがかなりギクシャクした感じに聴こえます。 そこで,ダイナミクスを使って不自然に大きな音になっている長いノートのボリュームを抑えてやります。この段階では少し一本調子かなぁ、というぐらいでいいと思います。 長いノートが多い場合はあまりこのようなことにはならないようです。童謡みたいなのを歌わせるとベタ打ちでもまともなのはこれが原因かなぁ。 さて、既にオケ(バックの演奏)ができている場合は、ここで一度wav化して仮mixしてみるといいです。コーラスやリバーブなどのエフェクタも設定してみてください。なんとなく雰囲気が掴めると思います。 デフォルト歌唱スタイルの設定変更(ベンドの深さとアクセント)はこの辺りで済ませてしまいましょう(なぜかは4.あたりで判ります)。 つづく。 |
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3.子音(ベロシティ)の調整(「初音ミク」教育計画)
VOCALOID2「初音ミク」教育計画(初等編)
DTMなんてやったことないけど、つい買ってしまったミクたん。音痴で電波でロボな歌声にガッカリしてたりしませんか? そんなあなたのためのミクたん教育計画、第3回は「子音(ベロシティ)の調整」です。 3.子音(ベロシティ)の調整 MIDIをやってる人でもとまどう部分ですが、通常は音量を設定するベロシティがVOCALOID2では子音の強さのコントロールに使われています。 これもわかりにくいのですが、ベロシティの数値を大きくすると子音の成分が短く、ベロシティを小さくすると子音の成分が長くなります。 メロディをMIDIファイルからもってくると、ベロシティがバラついているため子音の長さがメチャクチャになってしまいます。そのためすごく変な発音に聴こえちゃうんですね。 この教育計画では、1.で全体のベロシティを弱め(子音を長め)に設定してあります。なので子音が長すぎるところを短くしていけばいいわけです。か行、さ行、「つ」などの子音はかなり目立つので、他の子音よりも短くした方が自然に聴こえるようです。 か行、さ行などの音だけをベロシティを大きく(子音を短く)、数値は思い切って100前後にしてみてください。あまりチマチマ変えても効果が出にくいようです。 (ら行もベロシティ大きくしましょう。小さいと巻き舌でロボっぽいです…9/7追記) これだけでも発音がかなり良くなると思いますが、後は聴きながら他の子音の長さも適度に調整してください。聴いてて不自然さが少なくなるように調整していきましょう。 つづく。 |
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4.アクセントの調整(「初音ミク」教育計画)
VOCALOID2「初音ミク」教育計画(初等編)
DTMなんてやったことないけど、つい買ってしまったミクたん。音痴で電波でロボな歌声にガッカリしてたりしませんか? そんなあなたのためのミクたん教育計画、第4回は「アクセントの調整」です。 4.アクセントの調整 ここから先の調整をすると、デフォルト歌唱設定をトラック全体にかけられなくなります(かけるとせっかく調整した値がパーになっちゃう)。念のためファイルのバックアップを取っておくといいかも。 アクセントを付けたいノートを選んでアクセントの値を設定していきますが、強さはデフォルトで設定した値を含めて3-4段階くらいでいいと思います。 例)0%(デフォルトとして設定)、20%、40%、60% 実際に自分で歌を口ずさんで、どこにアクセント(強く声を出している部分)を置いているか確認しながら設定するといいでしょう。 アクセントの調整をするとロボから人間に近づいてくると思います。重要なパラメータですからしっかり調整してください。 つづく。 |
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5.ビブラートの調整(「初音ミク」教育計画)
VOCALOID2「初音ミク」教育計画(初等編)
DTMなんてやったことないけど、つい買ってしまったミクたん。音痴で電波でロボな歌声にガッカリしてたりしませんか? そんなあなたのためのミクたん教育計画、第5回は「ビブラートの調整」です。 5.ビブラートの調整 長い音には後半ビブラートがかかります。デフォルトのビブラートはかなり強めにかかるので、基本的には弱くしていく方向で作業します。 ビブラートは振幅と周期の2種類のパラメータがありますが、周期の方は下手にいじると曲のビートと大きくずれてすっごく気持ち悪い音になります。 ですから、振幅の方だけで調整するのがいいです。 通常は現在の設定よりも小さくするだけでいいのですが、徐々にビブラートを深くしたり(逆に浅くしたり)、あるいは一度深くしてから浅くして、など時間軸に沿って変化させることができます。 直線ツールで設定していくのが楽ですが、闇詠乃は結構適当に右肩上がりや右肩下がりに設定してます。そうするとビブラートのかかりが毎回微妙に違うので、ちょっぽり人間らしくなるんでは…と思うんです。 この他にビブラートを開始するタイミングも調整できますけど、通常はデフォルトのままでいいと思います。変えたい人はご自由にどぞ。ビブラートの種類も変えられますので、好みの種類を探してみるのもイイね。 つづく。 |
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6.ポルタメントの設定(「初音ミク」教育計画)
VOCALOID2「初音ミク」教育計画(初等編)
DTMなんてやったことないけど、つい買ってしまったミクたん。音痴で電波でロボな歌声にガッカリしてたりしませんか? そんなあなたのためのミクたん教育計画、第6回は「ポルタメントの設定」です。 6.ポルタメントの設定 ポルタメントは音程を滑らかに変えたいときに使いますが、1.で書いたようにちょっと難しいパラメータです。ただしうまく決まるとすごく人間っぽくなりますから、要所要所で設定して試してみるといいでしょう。 ポルタメントは音程の違うふたつのノートの間で設定しますが、後ろのノートの設定によってポルタメントがかかります。は後ろのノートの音程が下がっているときは下行形、上がっているときは上行形を設定しましょう。 (まだちゃんと確認してませんが、下行形は前のノートのお尻の音程が下がっていき、前行形は後ろのノートの頭の音程が上がっていくみたいです) 二つのノートの音程差が小さい場合にはわりといい感じなんですが、音程差が大きいとすごい音痴になります(だがそれがイイという話も…なくはない)。 あまりいい感じにならないなら、無理に設定しなくてもいいと思います。 つづく。 |
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7.ボリュームの調整(その2)(「初音ミク」教育計画)
VOCALOID2「初音ミク」教育計画(初等編)
DTMなんてやったことないけど、つい買ってしまったミクたん。音痴で電波でロボな歌声にガッカリしてたりしませんか? そんなあなたのためのミクたん教育計画、第7回は「ボリュームの調整(その2)」です。 7.ボリュームの調整(その2) アクセントやポルタメントをいれたことで、2.の段階に比べるとだいぶ歌に表情がついてきましたね。 それでも表情が不足してるとか、逆に表情がつきすぎて音量のバラツキが目立つとか、そういうところをダイナミクスで調整していきましょう。 ただし、この後mixする際、オケの音量にあわせてDAW上でも細かな音量調整をすることになると思います。 また、クレッシェンド(徐々に大きくなる)やデクレッシェンド(徐々に小さくなる)といった大まかな音量変化もDAW上の方がやりやすいです。 ですから、ここではだいたいひとつのパート内で音量変化による表情の豊かさを意識して調整してみてください。 また、ダイナミクスだけでなくベロシティ/アクセントの微調整も組み合わせてると、より自然で表情豊かな歌声になると思います。 ここまでくると納得いくまでチマチマいじるしかありませんので、がんばりましょう。 つづく。 |
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